2024.11.29
熱交換器の整備・検査を実施しました!
新さっぽろエネルギーセンター(以下、新さっぽろEC)では、
機器(ガスコージェネレーションシステム・ボイラー)等から得られた蒸気・温水を
熱交換器※¹により熱交換させることで、新さっぽろ駅周辺地区に供給する温水を製造しています。
新さっぽろECの熱交換器は、安全維持やお客さまへの安定供給のため
毎年メンテナンスをしています。
メンテナンスには「開放点検整備」と検査機関による「性能検査」があり、
新さっぽろECでは10月にこれらを実施しました。
「開放点検整備」は、圧力計や安全弁などの付属部品や
熱交換器に接続されている配管を取り外し、本体を分解して
整備・清掃を行います。
非常に重たい部品が多いため、作業を実施しやすいように
架台を設置し、天井吊り機を使用し重たい部品を吊り上げて
安全に取り外します。
また、複数人で確認しながら進めることで事故や
部品の損傷を防ぎます。
「性能検査」は、労働安全衛生法で義務付けられており、本体・付属品に損耗・腐食
その他異常がないことを検査機関が検査します。
開放点検整備・性能検査を終え、結果に問題がないことが確認され、
無事性能検査合格の認定をいただきました。
今後とも、新さっぽろECでは機器の日常点検・検査を行うことで街区一帯にエネルギーを安定供給し
地域の安心・安全な暮らしを支えて参ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※1 熱交換器
温度が高い方から低い方に移る熱の性質を利用して、効率よく熱を伝導する機器のこと。
使用目的や構造によっていくつかの種類がありますが、新さっぽろECでは、
プレート&シェル熱交換器、プレート式熱交換器を使用しています。
【プレート&シェル熱交換器】
シェル(胴体)の中にプレートが収められており、コンパクトで高効率に加え、
高温でも使用可能という特徴があることから、新さっぽろECでは蒸気(180℃)と
お客さま側から還ってきた温水(60℃)との熱交換に用い、
お客さま側へお送りする温水(80℃)を製造しています。
【プレート式熱交換器】
金属製の薄いプレートが何枚も重ねられていて、その間を温かい流体と冷たい流体が
交互に流れることで熱交換を行うもので、コンパクトで熱交換効率が高いという特徴があります。
新さっぽろECでは、高温水(140℃)とお客さま側から還ってきた温水(60℃)との熱交換に用い、
お客さま側へお送りする温水(80℃)を製造しています。