2024.10.30
「日本建築学会大会」・「空気調和・衛生工学会大会」にて発表しました!
2024年8月27日~8月30日開催の「2024年度 日本建築学会大会(関東)」および
2024年9月11日~9月13日開催の「令和6年度 空気調和・衛星工学会大会(佐賀)」において、
「地方都市の脱炭素まちづくりを実現するスマートコミュニティに関する研究」の題目にて
新さっぽろエネルギーセンター(以下、新さっぽろEC)の取り組みを発表しました。
共同研究先の大成建設さま、北海道大学さま、芝浦工業大学さまより、次の内容について発表しました。
〈大成建設さま〉
災害時の最適な電力供給計画に向けた研究として、新さっぽろ駅周辺地区の需要家様が
季節や営業時間によってどのように電力消費が変化するかの検証、および
負荷配分※1の最適化についての検証。
〈北海道大学さま〉
新さっぽろ駅周辺地区で四半期ごとに行っている、快適性アンケート調査の結果および
それらを利用した自動デマンドレスポンス(ADR)※2のための快適範囲の検証。
〈芝浦工業大学さま〉
CEMSによる最適運転計画※3の妥当性に関する検証、
CEMSと再生可能エネルギーとの連携についてのインバランス調整機能※4の検証など。
多くの方にご聴講いただき、様々なご質問やご意見を伺うことができました。
今後も、省エネ・省CO2に貢献する先導的な本取り組みを外部に発信し、
街区内のスマートな暮らしを支えて参ります。
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※1 負荷配分
災害時に限られた電力を無駄なく使うために、どの設備やエリアに優先的に
電力を供給するかを決めること。たとえば、病院や避難所などの重要な場所に電気を送り、
他の場所には節電をお願いするような計画です。
※2 自動デマンドレスポンス(ADR)
エネルギー需要バランスを調整するCEMSの機能。
代表例として自動空調機器制御があり、CEMSが各施設の空調を自動で制御し、
人の手を借りずに省エネ・省CO2を実現することができます。
※3 CEMSによる最適運転計画
過去のエネルギー使用実績や気温湿度などの実績、当日の気象予報、暦などのデータにより
AIが電力・熱の使用量を予測。その予測をもとに目標値を設定し、ガスコージェネレーションシステム
などの設備の最適な運転計画を立案し、最適に制御します。
※4 インバランス調整機能
太陽光や風力などの再生可能エネルギーが、天気や風の強さによって発電量が変動するため、
電力の供給と需要のバランスが崩れないように調整する仕組み。
新さっぽろECでは、街区外に設置する再生可能エネルギーと連携し調整する機能があります。