2023.12.27
冷却塔の水抜きを実施しました!
新さっぽろエネルギーセンター(以下、新さっぽろEC)の冷却塔の水抜きを実施しました。
冷却塔は外気の通風と水の気化熱※1を利用して冷却効果を得る機器であり、新さっぽろEC内の
吸収式冷凍機※2やガスコジェネレーションシステムの稼働によって温度が上昇した冷却水を
冷やすという役割があります。
冬季は冷水の需要が低くなるため、冷水を製造している吸収式冷凍機の稼働率が下がり、
冷却水の温度を下げるための冷却塔は必要台数が減少します。
また、冷却塔は屋外にあるため、冷却水の凍結防止の観点から新さっぽろECでは冬季も運転する
冷却塔は保温し、運転を停止する冷却塔は排水バルブを開くことで水抜きを行います。
このような機器の適切な管理によって、故障を防ぐとともに、効率良くエネルギーを製造することが
可能になります。
今後とも、新さっぽろECでは機器の管理を行うことで街区一帯にエネルギーを安定供給し、
地域の安心・安全な暮らしを支えてまいります。
※1 気化熱
液体が気体になるとき(気化)、周囲の熱を吸収する性質のことです。
例えば、手にかけたアルコール消毒液が乾くときにひんやりするのは、アルコールが気化するときに
手の温度を奪う気化熱によるものです。
※2 吸収式冷凍機
吸収力の高い液体(吸収液)に冷媒(水)を吸収させ、内部を低圧(冷媒が蒸発しやすい状態)とする
ことで、冷媒蒸発による気化熱を利用して冷水を製造する装置です。
冷媒は状態を変えながら蒸発器・吸収器・再生器・凝縮器を循環し、
吸収器・凝縮器において冷却水が用いられます。