医療法人 新札幌整形外科病院さまのご紹介
2024.10.01
新さっぽろエネルギーセンター(以下、新さっぽろEC)は、病院、商業施設、ホテル、マンションの7棟の建物で構成される新さっぽろ駅周辺地区に電気・熱をお届けしています。
新さっぽろ駅周辺地区は、低炭素で災害に強い街づくりを先導するプロジェクトとして、街区全体のエネルギーを効率的に管理するためのシステム「CEMS(地域エネルギーマネジメントシステム)」と各施設さまのご協力により、街区全体で省エネを支えています。
今回のエネトピでは、地域に根差した専門医による確かな医療と、最先端医療やスポーツ専門外来に注力している新札幌整形外科病院さまの取り組みについてご紹介します。(病院の公式HPはこちらから)
◆省エネ、省CO2への取り組み
新札幌整形外科病院さまは、新さっぽろECとも連携し、省エネ・省CO2への取り組みも実施しています。そのひとつが、CEMSとの連携による「自動デマンドレスポンス(以下、ADR) 」です。
ADRとは、エネルギー需給のバランスを調整するCEMSの機能であり、代表例として、ここでは自動空調機器制御の機能をご紹介します。通常は、施設管理者の方がその施設の空調制御を手動で行いますが、ADR機能を用いることで、CEMSが自動的に空調を制御し、人の手を借りずに省エネ・省CO2を実現することができます。
新札幌整形外科病院さまでは、2024年7月下旬よりADR機能を用いCEMSによる空調制御を実施しております。
院内は、「外調機」と「ファンコイルユニット(FCU)」によって空調を制御しており、それぞれ外気の取り入れと室内温度の調整という異なる役割を持ちながら、連携して快適な空調環境を作り出しています。
まず、外調機は新鮮な外気を取り入れて室内に送り込む装置です。主に換気や空気質の改善を目的としています。夏であれば、高温多湿の空気をそのまま建物内に入れるのではなく、外調機によって処理することによって適切な空気を取り込むことができます。
ファンコイルユニット(FCU)は、水によって室内の空気を冷却または加熱し、室温を調整する装置です。FCUは、個々の部屋やゾーンごとに設置されることが多く、細かい温度制御が可能です。外調機はあくまでも外気を処理するためのものですので、外調機とFCUを適切に運用することによって省エネで快適な空間を維持することができます。
これらの空調制御をCEMSによって行い、実際に快適性に問題が無いことを確認するため、8月5日~8日に快適性アンケートを実施しました。現在、アンケートの結果について分析しております。
今後も、新札幌整形外科病院さまでは、省エネ・省CO2を実現しながら、施設利用者さまへ快適な環境を提供していきます。
◆経験豊富な専門医がそろい、整形外科全般に対する高いレベルの診断・治療を提供
新札幌整形外科病院さまは1987年の開院当初から、専門医による確かな治療とアフターケアを提供しており、2022年8月に厚別区の新さっぽろ駅周辺地区に新築移転しました。
脊椎・脊髄疾患や下肢の3大関節(股・膝・足関節)の専門医がそろう北海道内でも数少ない整形外科専門病院であり、人工関節置換術のみならず関節温存手術※1や、再生医療では患者自身の血液から抽出した多血小板血漿を関節以外の患部に注射して組織修復・創傷治癒を促進する治療法、関節にも応用が可能なPFC-FDTM療法※2などの最新の医療も積極的に取り入れています。
さらに、スポーツ外傷・障害のサポートにも力を入れており、プロアスリートも受けている各種専門治療も行っております。2024年8月には、北海道ボールパークFビレッジ整形外科スポーツクリニックを開設し、キッズからシニアに至る幅広い世代の運動器診療を行い、さらなる地域医療へ貢献しております。
詳細については、新札幌整形外科病院さまの公式HPからご確認ください。
今後とも、新さっぽろECでは、街区一帯にエネルギーを安定供給し地域の安心・安全な暮らしを支えてまいります。
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※1 関節温存手術
関節の機能をできるだけ維持しながら、損傷や病変を治療するための手術。関節を置換するのではなく可能な限り自身の関節を維持し、関節の自然な動きを保つことができます。
※2 PFC-FDTM療法
自分の血液から抽出した血小板由来の成長因子を抽出し、特殊な技術を用いて濃縮し作成したPFC-FDTMを患部に注射する療法。血小板由来の成長因子には抗炎症作用・修復促進作用・コラーゲン産生促進作用などがあり、これを患部に注射することで、損傷した患部組織の自然治癒力が促進され、痛みの軽減効果や早期治療効果が期待されます。
※PFC-FDTMは、セルソース株式会社の提供する商標です。