北海道ガスの取り組み紹介②
~北ガス札幌発電所~

2022.12.16


北ガス札幌発電所は、北海道ガス(以下、北ガス)の本社ビルの地下に位置しており、
2019年7月より運用を開始しました。
本発電所は、ガスコージェネレーションシステム(以下、CGS)(7,800kW×2台)を
中心としたエネルギーシステムで電力と熱を供給しています。
発電効率の高いガスエンジンシステムと排熱利用を組み合わせることで、
高需要期の総合効率は70%を超えます。

本発電所による発電電力量は、一般家庭の約25,000世帯分の年間使用量に、
またCO2削減効果は約16,000トン/年に相当します(2021年度実績)。
樹齢
80年のトドマツ約400万本が1年間に吸収する量に相当します。
(参考サイト:「北海道林務局森林計画課 森林のもつ二酸化炭素の吸収・貯蔵機能」)

◆主要設備
(コージェネレーションシステム)
・希薄燃焼式ガスエンジン発電機 
                                       7,800kW×2台 
・排ガス温水ボイラ  2,276kW×2台

◆災害時もエネルギー供給の継続が可能
地震などの災害時に系統が停電した場合は、本社ビル内の非常用発電機から給電して
CGSを起動し、エネルギーの供給を継続することが可能です。

◆都心部のレジリエンスを強化
本発電所で発電された電力は、一部を本社ビルで利用するほか、
大部分は「北ガスの電気」として全道のお客さまへ供給しています。
また、発電時に発生する排熱は、本社ビルで利用するとともに、
隣接する中央エネルギーセンター(株式会社北海道熱供給公社)を通じて
札幌都心部のエネルギー供給の一部として有効利用されています。
本発電所では、既存の熱供給基盤を活用し、系統電力負荷の低減・都市の低炭素化に加え
都心部のレジリエンスを強化しています。