新さっぽろエネルギーセンターの取り組み紹介
~北海道地域暖房(株)さま~

2022.09.20

新さっぽろエネルギーセンター(以下、新さっぽろEC)では、街区内のお客さまに向けて
温水を供給しております。(詳しくは「街を支えるエネルギー(温水)」をご覧ください。)    
温水は、各施設の給湯・暖房や、冬の融雪など幅広く利用されます。

この高温水※1 は、紙くずや木くず、廃プラスチックなど(生ごみは含まない)を加工して
作ったごみ固形化燃料(以下、RDF:Refuse Derived Fuel)を主な燃料として作られます。
地域に元々存在する未利用エネルギー(RDF)を熱源として利用することで、環境にやさしく省エネルギーな熱源となっております。              
(詳しくは、北海道地域暖房(株)さまのHPをご覧ください。)

RDF
RDF貯蔵庫

※1 高温水:100℃以上の温水のこと。通常、水の温度が100℃以上あると蒸発してしまいますが、圧力をかけることで蒸発を防ぎます。

RDFを熱源とした高温水の製造

新さっぽろECへ供給される高温水は北海道地域暖房(株)さまの
厚別エネルギーセンター(以下、厚別EC)にて製造されています。

厚別ECでは流動層ボイラー※2 にてRDFを燃焼させることで蒸気を発生させ、
その蒸気をメインプラントの熱交換器に送り、140℃の高温水を製造します。
冬はこのボイラーだけでエネルギーを賄うことができないため、
一部化石燃料も使用しています。
2002年までは、厚別清掃工場のごみ焼却廃熱を利用していましたが、
清掃工場が廃止された後、代替熱源としてRDFを利用しています。

新さっぽろECでは、この厚別ECで製造された高温水を受入れ、
熱交換することでお客さまへ供給する80℃の温水を製造します。

※2 流動層ボイラー:ボイラー(燃焼室)底部に砂が敷き詰められており、下から空気を吹き込むことで、激しく動き回る(流動化)状態になります。この動き回る砂の層を「流動層」といい、この砂の上でRDFを燃焼させて蒸気を発生させます。



さいごに

新さっぽろECでは、普段見ることのできないRDFの実物を展示しておりますので、
ぜひご見学にお越しください!